Installation・立体・その他
Artworks
Installation・立体・その他
破いた紙、その上に彩色しながら、壁面に凹凸をつけ、貼り合わせ、集積させていく方法で
森を想起させる形を浮かび上がらせるようにしている。クリアファイルを利用している作品もある。
また、立体作品は主にボックスに入れるか、上にアクリル板を乗せる形をとっている。
いずれも、森、水、廃品の利用から着想を得ている。
The method involves using torn paper, coloring on top of it, creating irregularities on the wall surface, pasting them together, and accumulating them.
I try to make shapes that remind me of a forest stand out. Some works also use clear files.
Additionally, three-dimensional works are usually placed in boxes or placed on top of acrylic sheets.
All are inspired by forests, water, and the use of waste materials.
- Year :
- 2011 - 23
- Exhibition :
- GALLERY ESSE(https://esse.co.jp/gallery)
水を巡る・森は水を湛えて
森を巡る水の循環を、ブルーの紙と彩色の筆跡、輪のような形の集積でクローズアップさせている。
離れると空中に浮かぶ水の森、近づくとより、流れている水の動きを感じられる作品をめざした。
ティシュペーパーボックス・森
身近にふと目にするティッシュペーパーの空き箱は、
なぜか捨てるのが躊躇われ、気がつくとしばらく残されている。
花や植物模様が描かれ、美しく装っているせいか。
紙は、樹木であった頃、葉や花に囲まれていたかもしれない、
紙の上に描くのではなく、すでに植物が描かれている紙に描くことで、
紙との共生と再生を試みる。
そのものが発する、密やかではあっても生き生きとした声を聞きたい。
3つの回廊
6月から8月にかけて、ギャラリーレタラ横、空き地で行われた野外展示。
野外彫刻は初の試みであった。
画家でもあり、常に色を扱っていていること、廃品に目を向けている特質を生かし、数百の彩色したペーパーボールを花に見立て並べて、3つの花の回廊を制作した。
3つの日とは、長崎の日、広島の日、終戦の日である。
一瞬の響き
エスキスのブルーの壁面に現れては消える一瞬の形の響き合い。
はっきりと掴むことの出来ないかたち。心の中にそんな形がある。
水源の森・FILE
森にまつわる様々な要素、樹木の葉、芽、実、木肌、年輪、枝、水疱、それらを小さなファイルに入れ、ピンで止めながら集積させ、広げて樹木を感じさる大きさにした。
ファイルの透明感が水のようにみえることを意識した。
オオミズアオのいる泉
水源の森をテーマに制作していく中で、遠い記憶の中、鮮明にオオミズアオという美しい蛾が蘇ってきた。
60年以上前、温泉の窓にたくさんのオオミズナアオが黄緑色の翅を広げてやすんでいた。現在は絶滅危惧種であるという。
オオミズアオとともに生きられる世界であり続けることを願って。
クリアファイル、紙、ビニール袋、リボン、紐など、使用。